令和7年度校内研究
更新日:2026年3月16日
研究主題
令和7年度 校内研究研究主題
「考える力を高める授業づくり 〜対話的な学びを通して〜」
目指す児童の姿
研究の内容 研究主題に迫るための手だて
(1)子供研究
〈児童の学びの姿を具体的に想定→児童の変容を捉える→授業の記録・分析〉
(2)自分の学びを実感させる工夫
(3)対話的な学びを実感させる工夫
研究の概要
対話的な学びを通して、学びのよさを実感しながら、自らの考えを深める児童
・低学年 ・・・気付きや思いを大切にし、自らの考えがもてる児童
・さくら学級・・・自ら考え、みんなと楽しく学習する児童
・中学年 ・・・根拠をもって、自分の考えを表現する児童
・高学年 ・・・自分の考えを広げたり、深めたりすることができる児童
(1) 9月11日 第2学年 算数科 四角形と三角形「さんかくやしかくの形をしらべよう」
【研究主題に迫るための手だて】
◎気付きや思いを大切にするための手立て
(1)単元の導入の工夫 「どうぶつかこみ」
実態:自分の考えをもてる児童とそうでない児童の差が大きい。自分ごととして捉えることが難しい。
願い:みんなが参加できる、同じ土台で考えられるようにしていきたい。
「やってみたい」という思いを引き出して、自分のこととして捉えられるようになってほしい。
→全員が参加しやすいように、単元の導入で「どうぶつかこみ」の活動を取り入れる。「動物を檻に入れる」という活動を通して、囲むことの意味や面白さに自然と気付き、楽しみながら図形に関われるようにする。また囲ってできた形を仲間分けしたり、弁別の際に活用したりするなど、単元を通して継続的に扱っていくことで、学びを自分のこととして捉えられるようにしていく。
(2)具体物操作や体験的活動の設定 「直角づくり」「直角調査隊」
実態:教室内を歩いて長さを測る活動などは、児童が主体的に活動することができた。他の単元でも、目的が明確で分かりやすい活動は、自分の考えを伝えようとする児童が多く、楽しく活動している。
願い:自分の手で確かめるなどの体験的な活動を通して、多くの気付きや思いを生み出してほしい。
→折り紙を使った直角づくりや、教室内で図形を探す活動を取り入れる。自分で動いて確かめる体験や、身の回りの図形に目を向け友達に紹介する活動を通して、「〜したい」「これどうかな?」といった感覚的なつぶやきを引き出し、自然に対話のきっかけを生み出せるようにする。
◎自分の考えをもつための手立て
(1)子供の言葉やイメージを算数用語に置き換えるための工夫 「ことばマシン」
実態:文章や文を読んで理解することを苦手と感じる子供が多い。
願い:子供の感覚的な表現を基に、算数の用語や概念へとつなげて、理解を深めてほしい。
→子供たちの感覚的なつぶやきやイメージ、発表したこと等を教師がカードにまとめていく。カードを「ことばマシン」の中に入れ、そこから算数用語が飛び出すような仕掛けを取り入れる。理解が難しい児童でも、楽しみながら算数用語に触れ、自分たちの言葉とのつながりを実感できるようにする。
(2)既習事項の可視化
実態:語彙量の差があり、分かりやすく自分の考えを伝えることが苦手で、どう伝えればよいか迷う児童が多い。
願い:学んだことや分かったことをつなぎ合わせて、自分の気付きや思いを表現・言語化してほしい。
→今まで学んできたこと、自分たちの気付きやイメージ、それらが算数用語につながっていった過程を視覚化し、掲示することでいつでも振り返ることができるようにする。「この言葉を使うと友達にわかりやすく伝えられる」等、算数用語を使うことの便利さや、使える言葉が増えていく楽しさの実感をもつことで、自然に言葉を使ってみたくなるようにしていく。
第5学年 国語科 物語の全体像を想像し、考えたことを伝え合おう「たずねびと」
【研究主題に迫るための手だて】
◎自分の考えをもつための手立て
(1) 発問の工夫
1時間目の物語との出会いの場面では、「この物語はどのような話なのか?」という発問をし、全体像に迫っていけるようにする。「この物語はどのような話なのか?」という発問は、漠然とした発問のようにも感じるが、「〜をする話」「〜が〜の話」のように誰かの行動を捉えるような限定的なことではなく、はじめから作者の伝えたいことを考えるのでもなく、物語の全体像を捉えていきたいという意図からこの発問とした。
(2) 児童の考えを生かした学習計画
1時間目の「この物語はどのような話なのか?」という発問から出てきた児童の考えを生かしたり、児童から出てきた、より深めたい考えを重点としたりして学習計画を立てていく。児童の考えを生かした学習計画を立てることで、学びを主体的に行えるようになると考える。
◎自分の考えを広げたり、深めたりするための手立て
(1) 終末の工夫
この物語の全体像を捉える発問を1時間目と単元終末でする。この2回の発問を同じにすることで、自分の考えの変容を捉えやすくする。また、自分の考えの広がりや深まりを実感できるようにし、友達はどう考えたのか比較することで友達との交流のきっかけにしていく。
(2) 対話グループの工夫
対話をするために自分の考えをしっかりもてるように一人で考える時間を確保する。児童一人一人がどのように考えたかを教師が捉え、考えの交流をする時のグループ分けを工夫する。違う考えをもっている児童を3〜4人のグループにして交流させる。違う考えを聞くことで考えが広がったり、自分の考えをもう一度振り返ることで考えが深まったりできるようにする。
(3) 全体像を視覚的に捉える工夫
主人公が出会ったものや人を整理していく中で、主人公の心情を話し合っていく。読みをすすめていくうちに、主人公が『たずねびと』に迫っていく様子やその時の心情が分かるようワークシートを作成する。視覚的にも、物語の全体像を捉えられるようにしていく。
(3) 11月26日 第3学年 算数科重さのたんいとはかり方「重さをはかって表そう」
【研究主題に迫るための手だて】
◎自分の考えに根拠をもつための手立て
(1)既習事項を振り返る時間の設定
授業の冒頭で、これまでの学習や具体物を振り返る時間を設ける。振り返ることで、「○○の学習を使って考えた。」などのように説明ができるようにすることで考えの根拠を明確にできるようにした。
(2)意図的なクラス編成
本校では、算数の少人数実施にあたって、学び方を自己選択して「すいすいクラス」「ぐんぐんクラス」「じっくりクラス」にクラス編成を行っていたが、本単元では児童の思考や知識、アンケートの結果などを考慮してクラス編成をした。考えに根拠がもてない児童は、友達と対話をする中で、自分の答えに自信をもったり、新しい考えに気付いたりすることができ、自分の考えに根拠をもつことができると考えた。また、説明をした児童も自分の考えを見直し、根拠をもって説明できると考えた。
◎自分の考えを表現するための手立て
(1)学習の3ステップ
個人学習(じっくりタイム)⇒グループ学習(すいこみタイム)⇒振り返り学習(まとめタイム)の流れで授業を行う。「個人学習」では、自分の考えを既習事項や知識を使って考えをもつ時間とする。「グループ学習」では、友達と対話をすることで多くの考えに触れ、自分の考えを広げる時間とする。「振り返り学習」では、対話を通して得た気付きを整理し、考えをまとめ、深める時間とする。友達との対話を通して気付いた学びを振り返ることで自分の考えに自信をもって表現することができると考えた。
(2)多様な表現方法の提示
自分の考えを示す時に、「式」「言葉」「図」など多様な表現を使うことで、自分なりの考えを友達に伝えることができると考えた。
